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鍼灸整骨院

膝の痛み~下腿外旋症候群~

皆さん、こんにちは。
The Missionコンディショニングプラザです。
 
厳しい残暑が去り、日に日に過ごしやすくなってきております。
暑い時期に運動を控えられていた方も、そろそろ運動の再開を考えられているのではないでしょうか。
 
さて、今回は当鍼灸整骨院に治療に来られている方で、最近よく見かける膝の症状、下腿外旋症候群を紹介していきます。
膝の痛みでお悩みの方、特にスポーツをしている方は痛みが出ていなくても最後まで見てみてください。

目次

下腿外旋症候群とは。

膝にはSHM(スクリューホームムーブメント)という作用があります。
簡単にいうと膝を伸ばしていくと、スネの骨が外旋していくという作用です(外側にねじれる)。

変形性膝関節症の方の場合、外側に大きくねじれていることがあります。
変形までいかなくても、スネの骨の内旋の動きが少ないと
下腿部が外側に常にねじれた状態、つまり下腿が外旋状態ということになります。

この下腿部が外旋状態であることで、様々な膝のケガが起こりやすくなります。
鵞足炎(がそくえん)、内側側副靭帯損傷、膝蓋大腿関節炎 etc 
と枚挙にいとまがありません。

実際にあった症例

写真のこの方は趣味でマラソンをされている方です。
3時間半を目標にトレーニングをしていました。
この方の膝はひどい下腿外旋症候群で、スネの骨が外側にねじれているのがわかると思います。

そのため膝の内側が痛くなる鵞足炎(がそくえん)になっていました。

鵞足とは、膝の内側の3つの筋肉(縫工筋、薄筋、半腱様筋)の腱が停止している部位の総称です。
その部位の損傷が鵞足炎です。

下腿外旋症候群になるメカニズム

①骨盤や脊柱のアライメント
 猫背になると骨盤は後ろに傾き、股関節の動きに必要なお尻の筋力低下が生じます。
②お尻の活動低下(筋力低下)が生じると大腿筋膜張筋(ランナー膝の原因の筋肉)の活動に依存した支持になる。
そのため大腿筋膜張筋の緊張によりスネの骨が外側方向にけん引される。
③膝蓋骨(膝のお皿)のアライメント
大腿筋膜張筋の緊張により外側へけん引される。
④距骨下関節(足首の関節)のアライメント
距骨が回内位(プロネーション)になるとスネがねじれやすくなる。

治療・リハビリ

上記の方の場合は
1、ふくらはぎの硬さによる足関節の可動域の悪さ
2、ランニングによる大腿筋膜張筋の過緊張
3、大腿筋膜張筋の過緊張によって膝蓋骨が外側に引っ張られている
このような状況でした。

この3つを改善していくのはもちろんですが、大事なのはスネの骨を内旋させる筋肉が弱いということです。
この筋肉(内転筋やハムストリングスなど)を強化していくことによって再発しにくい状態になります。

当院でリハビリをしてきて痛みは少なくなってきましたが、まだまだ内旋させる筋肉が弱いので継続中です。
ですが、昨シーズンはフルマラソンに出場し3時間半を切ることができました。

今後はフォーム改善などもできるとさらにケガもしにくくなり、
今シーズンは記録の更新もまだまだ狙えるだろうと思います。

最後に

靴の外側がいつも減っていく方、
過去に足関節の捻挫をしたことがある方、
何度も膝の痛みが再発する方、
もしかすると本当の原因は下腿外旋症候群かもしれません。

ケガがなかなか完治しなくて困っている、
ケガをしないように運動を行う方法を知りたいなどありましたら
ぜひ一度TheMissionまでご相談ください。


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