起き上がり動作について

皆様こんにちは、TheMissionコンディショニングプラザです!
春は天候が変わりやすく体調管理が難しい時期ですが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、先日のブログでは椅子からの立ち上がり動作と高齢の特徴について、
少し詳しくお話をいたしました。
本日は、床からの起き上がりの動作について運動学的に少し詳しくお話していきたいと思います。
目次
- ○ 起き上がり動作について
- ・起き上がり動作のパターンについて①
- ・起き上がり動作のパターンについて②
- ・立ち上がり動作のパターンの変化:幼少期
- ・立ち上がり動作のパターンの変化:高齢者
- ・起き上がり動作の筋活動
- ・楽な起き上がり方
- ・いつまでも元気に活動するために
起き上がり動作について
起き上がり動作は、日常生活で行われる基本的な動作の一つです。
起き上がり動作は、通常寝転がっている状態(臥位)から
立ち上がる(立位)までの移動動作を表します。
本日は、背臥位(背中を付けて寝ている状態)から
長座位(両足を伸ばして上半身を起こして座っている状態)までを
起き上がりの動作として、
動作パターンについてお話をしていきたいと思います。
起き上がり動作のパターンについて①
起き上がりの動作パターンは色々とありますが、
代表的な3パターンについてお話ししていきたいと思います。
①non-rotation pattern (非回旋パターン)
体幹を回旋せずに背臥位から起き上がるパターンです。
3つのパターンの中では、重心の移動が少なく、
最も効率が良い起き上がりのパターンになります。
②partial rotation pattern(部分回旋パターン)
背臥位から肘立位(肘を付けて身体を起こす)を
経由して部分的に回旋して長座位に起き上がるパターンです。
肘立位の状態になるので、支持基底面が広くなります。
そのため、重心の移動が穏やかで安定したパターンになります。
③full rotation pattern(完全回旋パターン)
背臥位から伏臥位に肢位を変え、
四つ這いから次の動作に移るパターンです。
両手と両脚で身体を支えるので、
3つのパターンの中で最も安定性が高いパターンとなります。
健常壮年層は、non-rotation pattern (非回旋パターン)が多く、
高齢者層では、partial rotation pattern(部分回旋パターン)が
多いという傾向があります。
起き上がり動作のパターンについて②
3つの代表的なパターン以外にも、
①下肢の反動を利用して起き上がる
②上肢の反動を利用して起き上がる
③下肢の服につかまって起き上がる
④両肘を床面に付けて起き上がる
などのバリエーションもあります。
立ち上がり動作のパターンの変化:幼少期
では次に、年齢による立ち上がり動作のパターンの違いについて
お話していこうと思います。
幼少期では、成長に伴ってパターンが
③full rotation pattern(完全回旋パターン):1歳から2歳ごろまで
↓
②partial rotation pattern(部分回旋パターン)
↓
①non-rotation pattern (非回旋パターン):4歳から5歳ごろ
のように移行する傾向があります。
立ち上がり動作のパターンの変化:高齢者
高齢者は、身体機能が低下に伴ってパターンが
①non-rotation pattern (非回旋パターン)
↓
②partial rotation pattern(部分回旋パターン)
↓
③full rotation pattern(完全回旋パターン)
のように移行する傾向があり、段々起き上がり動作が困難になっていきます。
起き上がり動作の筋活動
起き上がる時は身体を起こすので、
頚椎(首)と体幹部(腹筋)が屈曲運動します。
まず初めに頚椎が屈曲し、次に体幹部の屈曲が行われます。
頚椎の屈曲には、胸鎖乳突筋が収縮します。
この頚椎の屈曲運動を安定させるために、体幹部の固定が必要となります。
同時に体幹部の筋肉(腹筋)が固定筋として、
等尺性収縮(筋繊維の長さを変化させずに筋肉の出力を出す)を行なっています。
次に体幹部の腹直筋が収縮した後、肩の後面にある三角筋後部が収縮します。
楽な起き上がり方
健常壮年層に多いnon-rotation pattern (非回旋パターン)は、
重心の移動が少なく最も効率が良い起き上がりのパターンです。
その代わりに、体幹部の筋力が必要になってきます。
そこで、筋力や関節可動域などの身体機能が低下している高齢者層は、
片肘を床面について支持基底面が広げ、肘を伸ばして上体を起こして座ることで
筋力不足を補い、重心の移動が穏やかで安定したpartial rotation pattern(部分回旋パターン)で
起き上がります。
このpartial rotation pattern(部分回旋パターン)が、
1人でできる負担の少ない起き上がり動作になります。
いつまでも元気に活動するために
起き上がり動作は、日常生活で行われる基本的な動作の一つです。
体幹部の筋力だけでなく、肩や腕の筋力が低下、
関節可動域の低下などの機能が落ちることにより、
自力で起き上がることが出来なくなるかもしれません。
身体を動かしたり、トレーニングをすることは、
いつまでも元気に自立して日常生活活動(Activity of Daily Living;ADL)を
送るためにも大切です。
全身の筋力向上、関節可動域向上やバランス能力の向上のトレーニングだけでなく、
効率の良い身体の使い方を再学習すれば、運動能力向上にもなります。
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