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階段の昇降動作について

皆様こんにちは、TheMissionコンディショニングプラザです!

まだまだ寒い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。。

先日のブログでは歩行動作と高齢者の歩行の特徴について、運動学的少し詳しくお話をいたしました。

本日は、階段の昇降動作についてのお話していきたいと思います。

目次

階段の昇降運動とは。

階段を上ると息切れが起こります。
普通に歩いている時と違い、身体にそれだけの負荷がかかっているからです。

階段の昇降運動は、身体を水平方向と垂直方向へ同時に移動させる動作です。

昇降運動は、昇段動作と降段動作の2種類に分けられます。


昇段動作:運動学にみると

前回は歩行動作について、歩行周期という行動パターンを使ってお話しをしました。

昇段運動にも、行動パターンを観察する上での周期があります。

歩行運動は、同側の踵接地から次の踵接地までを1周期としていますが、
昇段運動では、同側の前足接地から次の前足接地までを1周期としています。

立脚相は、上段の脚で荷重を受け、反対側の脚が上へと通過して、
下段になった脚が体重を支えるまでの間をいいます。(4つの相に分類される)

また遊脚相は、足部が地面から離れで上段の反対側の脚を追い越してから、
前足が接地するまでとします。(2つの相に分類される)

昇段動作:関節の使われ方

階段を上る動作では、平地での歩行動作と比べると
股関節の屈曲運動と伸展運動が大きくなる特徴があります。

また、足関節では前足接地する時と遊脚期での
底屈運動が大きくなる特徴があります。

昇段動作:下半身の筋肉の使われ方

昇段運動の大殿筋、中殿筋、大腿四頭筋と腓腹筋は、
下段の下肢が身体を支える時(立脚期2相)から、
身体の重心が下段足部の支持基底面上を前方へ超える時(立脚期3相)までに
筋活動が高くなります。

大腿四頭筋と腓腹筋は、重心が下段足部を超える時から
上段の脚が体重を支える時(立脚期4相)までの筋活動が高くなります。

ハムストリングスと前脛骨筋は、遊脚期で筋活動が高くなります。

これらの関節運動や筋活動をみますと、
昇段運動では膝関節と足関節の働きが大きく、
平地歩行よりも負担が大きいといえます。

降段動作:運動学的にみると

次に、降段運動を運動学的にみていきたいと思います。

もし段の高さが同じならば、
降段運動は昇段運動と比べると下方への垂直移動の分、
1周期の運動時間が短くなるという特徴があります。

降段運動も立脚期(4相)と遊脚期(2相)に分類できます。

立脚期は、下段の脚で荷重を受けてから(立脚期1相)、
上段の脚で体重を支える(立脚期4相)までのことをいいます。

遊脚期は、つま先が離地してから
足部を床に置く準備をする瞬間までをいいます。

降段動作:関節の使われ方

階段を下りる動作では、平地での歩行動作と比べると
股関節の伸展運動はほぼ行われず、
ほとんど屈曲の状態で動作が行われる特徴があります。

膝関節も大きい屈曲動作が行われます。

また、足関節では底屈位で踏板に接地する特徴があります。
荷重に伴い足首は背屈位となり、遊脚期で再び底屈位に戻ります。

降段動作:下半身の筋肉の使われ方

降段運動の大殿筋、中殿筋と大腿四頭筋は、
上段の下肢が身体を支える時(立脚期2相)から、
身体の重心が上段足部の支持基底面上を前方へ超える時(立脚期3相)までに
筋活動が高くなります。

下腿三頭筋は、重心が上段足部を超える時から
下段の脚が体重を支える時(立脚期4相)までの筋活動が高くなります。

ハムストリングスと前脛骨筋は、遊脚期で筋活動が高くなります。

これらの関節運動や筋活動をみますと、
降段運動でも膝関節と足関節の動きが大きく、
平地歩行よりも負担が大きいといえます。

階段昇降の高齢者の特徴

次に高齢者が階段昇降を行った時の
特徴について述べていきたいと思います。

高齢者以外の世代では、
昇段運動は股関節運動をほとんど行わず
膝関節と足関節の運動の働きが大きいという特徴があります。

高齢者の特徴としては、
若年者と比較して体幹の前傾角度が大きくなることがあげられます。

膝関節の周囲筋の筋力の衰えにより、
膝関節を使うよりも、
体幹を前傾し股関節の屈曲角度を増やし
より股関節の運動を増やそうとしてると考えられます。


高齢者以外の世代では、膝関節の屈曲運動を行って
降段運動の対応をしています。

高齢者は昇段運動と同様に、
降段運動は膝関節の周囲筋の筋力の衰えをカバーするために、
体幹を前傾し股関節の屈曲角度を増やし
より股関節の運動に頼っているという特徴があります。

しかし昇段運動は、重心が前方と下方へと移動するので、
前傾姿勢だと下方への転落のリスクが高まります。

また前述の通り、降段運動の方が下方への垂直移動の分、
昇段運動と比べて1周期の運動時間が短くなるため、
両脚支持期の時間が短くなり、
より素早く片脚バランスを取らないとなりません。

ですので、高齢者にとってみると
降段動作は昇段動作に比べてより難易度の高い動作になります。

最後に

もし最近、バランス能力の低下や
階段の昇降運動への抵抗を感じていらっしゃるならば、
運動機能が低下しているかもしれません。

下半身の筋力向上、関節可動域向上やバランス能力の向上のトレーニングにより、
運動機能の低下は防ぐだけでなく、
これらの能力向上にもなります。

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