ゴルフで肩がまわるとは。
皆さん、こんにちは。TheMissionコンディショニングです。
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
だいぶ秋めいてきましたが、いかかお過ごしでしょうか。
涼しくなってきて、ゴルフのコースをまわるにはちょうど良い時期になってきました。
そこで、本日はゴルフのスイング動作、すなわち回旋動作についてお話したいと思います。
目次
- ○ 肩がまわるとは。
- ・回旋動作
- ・胸椎の回旋
- ・スイング時の骨盤の動き
- ・スエ―動作と回転軸
- ・スエ―動作と腰痛
- ・股関節内旋運動制限の要因
- ・股関節の内旋運動の制限を防ぐには。
- ・TheMissionコンディショニングゴルフフィットネス
肩がまわるとは。
ゴルフのスイングを行う時に、あごと肩が着く回旋角度は90度です。
胸椎、肩甲骨と股関節のトータルの回旋可動域が一緒に動いて、
90度になります。
回旋動作
身体を捻る動作はほとんど腰より上の脊柱、
すなわち胸椎で行われています。
ゴルフのスイング動作で腰を回すようにいわれますが、
実際に腰椎だけだと左右合わせて10度ほどです。
腰椎は構造的に大きく捻る可動域がないので、
スイングのほとんどは胸椎と股関節で行われます。
ですので、腰を回す際は、胸椎の方をより捻るようにすると
身体の捻りが上手に出来ます。
胸椎の回旋
ゴルフのスイング時に肩とあごが着く回旋角度は、
90度になります。
上半身の回旋は45度程度と言われています。
このうち胸椎の回旋角度は40度ぐらいです。
残りの5度は、肩甲骨が外転運動により得られます。
スイング時の骨盤の動き
スイング時に肩とあごが着く全身の回旋角度は90度になり、
プロゴルファーの場合骨盤の角度は概ね45度といわれています。
骨盤がまわる軸は、左右の脚がはまり込んでいる股関節になります。
脚の骨、大腿骨が外に回る運動は外旋、内に回る運動は内旋になります。
ゴルフのスイングの場合、大腿骨の位置が変わらず骨盤だけが動いている形になります。
骨盤が右に回る時は、右股関節の内旋運動と左股関節の外旋運動が行われています。
右打ちのゴルファーは、アドレスからテイクバックで骨盤が右回旋をし、
トップからフィニッシュで骨盤は左に回旋します。
つまり、右股関節内旋と左股関節外旋運動から
右股関節外旋と左股関節内旋運動をしていることになります。
スエ―動作と回転軸
ゴルフのスイングは体重移動を上手に利用することにより、
適切なスイングを行うことが出来ます。
理想的な体重移動は両脚のスタンスの内側で、
回転軸を移動させないで体を回して上半身と下半身のネジレを作ります。
そのネジレの解放での体の回転で自然にクラブを振らせることが出来ます。
回転軸そのものが体重移動で左右に移動しながら打ってしまうことをスエーといいます。
バックスイングでは右股関節の内旋ができないと
右脚の上を骨盤がスムーズに回らないので右に回転軸が移動しスエーしてしまいます。
フォロースルーでは左股関節の内旋ができないと
左脚の上を骨盤がスムーズに回らないので左に回転軸が移動しスエーしてしまいます。
スエ―動作と腰痛
スエー動作は回転軸の移動が左右に移動し、
スイング軌道が安定しないだけでなく、腰痛の要因にもなり得ます。
バックスイングで右に回転軸が移動しスエーした時は、
右股関節への過度な荷重、腰椎の側屈と回旋が加わり、
右腰椎への負担が大きくなります。
スエー動作があるダウンストロークでは、
回転軸がすでに左に移動し始めているので、
左股関節への過度な荷重、腰椎の側屈と回旋が加わり、
左腰椎への負担が大きくなります。
フォロースルーでは左に回転軸が移動しスエーしてしまうので、
ダウンストローク同様に左股関節への過度な荷重、腰椎の側屈と回旋が加わり、
左腰椎への負担が大きくなります。
股関節内旋運動制限の要因
脚の上(大腿骨)を骨盤がスムーズに回ることが出来れば、
移動しない回転軸でスイング出来ます。
右打ちの場合のテイクバックを例にすると、
右脚はほぼ固定している状態での、
右股関節がスムーズに内旋させる必要があります。
この股関節内旋運動がうまくいかない原因によくあるのが、
股関節の外旋をさせる筋肉の柔軟性不足です。
外旋運動を行う筋肉は、
深層外旋六筋群(上記イラストの筋肉)と呼ばれており、
骨により近い、深い位置にある6種類の筋肉群になります。
これらの筋肉の柔軟性を高めることが
内旋動作をスムーズに行うためには大事になります。
股関節の内旋運動の制限を防ぐには。
前述のとおり、ゴルフのスイングでは、テイクバックからフォロースルーまで
左右両股関節の内外旋動作を行っています。
繰り返し行うことにより、お尻にある深層外旋六筋群(外旋筋)の柔軟性は
だんだん低くなっていきます。
それは、結果的に股関節の内旋動作を適切に行うことを妨げてしまいます。
ゴルフの前後や日頃から外旋筋のストレッチ運動や
ストレッチポールのリリース(上記写真)などで
股関節の内旋可動域の制限を防ぐことで、
腰痛になるのを予防して頂けると思います。
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